警察官は畑を買わないといけないの?開拓って何?
自分で野菜でも育てるの?
タイトルを見て、こんな風に混乱した方もいらっしゃるかもしれませんね。
こんにちは、ればぞうです。
突然ですが、【警察官】って職業を聞いたときに、パッと浮かぶ姿はどんな警察官ですか?制服を着た交番のお巡りさんや、ドラマでもよく見るスーツ姿のかっこいい刑事を思い浮かべるかもしれませんね。
畑といっても、実際の田畑ではありませんし、当然土地を買う必要はありません!
警察官として勤務してきて、自分の「畑」を持つことが大事だってことを痛感してきたんですよね。
ですから今回は、これから警察官を目指している人や、若手警察官向けに、警察官にとっての「畑」の重要性について解説していきます。
自分の「畑」持ってみませんか?
警察官の仕事は幅が広い
広大な大地を思い浮かべてみてください。
警察官の仕事って、終わりがないんです。どこまでいっても仕事がある。その理由は、ズバリ、コレ。警察法二条です。
警察は、個人の生命、身体及び財産の保護に任じ、犯罪の予防、鎮圧及び捜査、被疑者の逮捕、交通の取締その他公共の安全と秩序の維持に当ることをもつてその責務とする。
この文面をみて、何か思うことはありませんか?
そう、あらゆる事象に対応してねってこと。
警察学校で真っ先に暗記するのが「職務倫理の基本」と「警察法二条」なんです。
この法律が、警察の活動ほとんどをカバーしているんですよね。
1人では広大な土地は耕せない
とはいえ、広大な土地を1人で全部受け持てと言われても、できっこありません。
だから、警察官の仕事はチームプレイが主流。
1人では広大な土地を耕せないからこそ、皆が少しずつ仕事を受け持つ必要があるんです。
地域警察官はオールマイティプレーヤー
警察学校を卒業して、最初に配属されるのは、地域課です。いわゆる、交番の警察官。
自分の受持ち交番の管内で起こった交通事故があれば、事故の対応をしますし、万引きの被害があれば、事件の対応をする。
当然、大きな交通事故であれば交通課が対応するのですが、交通課が来るまでの間は地域課で対応するのです。
こんな風に自分の受持ち管内のあらゆる事案に対応しているんですよね。
専務員につなぐまでの、とっても大事な役割!
地ならしをしている感じだね~。
自分が受け持っている地域で起こった事案は、すべて対応するようなイメージです。
ということは、自分の受持ちの土地をしっかり把握しておく必要がありますよね。
実はこれ、すごく大事なんですよ。
警察官なら見ておきたい映画「踊る大捜査線THE MOVIE2」でも、管内の地理をいかに熟知しているかが大事だって場面があったんです。
あの有名なセリフ、「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」は、この映画です。
しびれます。
見たことない人は、ぜひ見てほしい!
若いうちに畑を持った方がいい3つの理由
では、早速本題に。
警察官が言う畑とは、「専門分野」のことです。土地を耕すのが地域警察官であれば、それを畑にしていくのは専務員の仕事。
例: 今度来る署長は「刑事畑(けいじばたorけいじばたけ)」らしいよ。
⇒(訳:今度来る署長は、刑事が専門分野らしいよ。)
こんな風に使われます。
どうせなら畑を持った方がいいし、持つなら早い方がいい!
その理由は3つあります。
専門の知識を身に付けるなら早い方が有利
当然と言えば当然なのですが、経験を積むのであれば早い方が有利に働きます。
警察の仕事は体力勝負。若さでしかカバーできない部分もかなりあるんですよね。
専務員の仕事は、覚えることも盛りだくさん。若ければそれだけ経験値を積むチャンスも生まれます。
専務員になるなら、早いに越したことはありません。
その後の警察人生にも大きくかかわってくる
専務員になるかならないかで、警察人生にも大きく影響してきます。
- 専門分野を持たないと腐りやすい
- 仕事に面白みを見出せる
- 異動した先でも専務員になりやすい
専門分野を持たないと、腐りやすいんですよ。畑だけ耕してばかりではスキルも育ちませんよね。
警察官になった以上は、何かしら苗を植えてみたくなりませんか?
そもそも、警察官になりたいって志望して入ってきている人は、緩やかに仕事して給料もらえればいいやって人、そんなにいないんじゃないかなと思うんです。
異動先の慣れない環境にあったとしても、一度でも畑を持ったことがあると、専門部門からの声がかかる確率はぐっと高くなります。
何も経験していない人と、少しでも経験したことがある、どちらが即戦力になると思いますか?
興味を持った分野にはどんどん挑戦してみましょう!
スキルアップのチャンスに恵まれる
当然、畑に苗を植えたからには、育てなければなりません。
そのまま腐らせるわけにはいかないから。定期的にブラッシュアップする必要があるので、腐っている暇がないんですよ。
例えば、刑事部門は取調べの仕方や、捜査手法などどんどん新しいものが出てきます。新しい手法が出てくるということは、それだけ自分の知識もアップデートしていく必要がありますよね。
ブラッシュアップするってことは、自分のスキルも上がるってこと。
若いうちから、新しい知識を得られるということは、それだけスキルアップするチャンスにも恵まれるということなんですよね。
警察官もキャリアプランを考えよう
警察官は自分の意思に反した異動もよくあるので、なかなかキャリアプランを構築できてない人が多いように思います。
目の前の仕事で精いっぱいになりがちですが、自分のキャリアイメージは持っておくことはとても大事。
自分のキャリアについて考えてみる
よく、スポーツ選手は小学生の卒業文集に『オリンピックに出る』とか『メジャーリーグに行く』とか書いていたとテレビなどで見る場面がありますよね。
あれも立派なキャリアプランです。
まずは、自分が3年後にどうなっていたいのかを書き出してみましょう。
3年後どうなっていたいのかをイメージすることで、今何をしなければならないのかって見えてくるものがあります。
3年後のなりたい自分は、どんなものでしたか?
- 巡査部長に昇任する
- 刑事になってバリバリ仕事する
こんな姿をイメージしておくと、今やらなければならないことは何なのかがはっきりするはずです。
まずは3年後を意識してみましょう。巡査部長の受験資格を得たなら、さっさと昇任してしまうことを推奨しています。
ぜひこちらの記事も読んでみてください。
今できることは何なのかをはっきりさせておく
キャリアプランなんて考えたこともないし、後でもいいか。
なんて思っていませんか?
いつやるの?
今でしょ!
ちょっと古いですが、今の時点でどうしていきたいのかは考えておくことが大事です。思いついたら即イメージしてみましょう。先延ばししていても、何もいいことはありません。
イメージするのに、お勧めしたいのがノートに書き出す方法。
ノートに書き出すだけで、かなりイメージしやすくなりますよ。自分がどんな道を希望しているのか見えてきたりするんです。
思いのほかスッキリすることもあるので、まずはノートとペンを用意して早速書き出してみましょう!
声がかかったなら迷わず飛び込め
どうしても自分のやりたい畑がわからない。
中には、こんな警察官もいるはず。私の周りにもたくさんいました。
警察の仕事は、どこまでも広く、終わりがありませんし、人事異動で全く経験したことのないところに行くかもしれません。
けれど、腐らずに今できることをやっているだけで、必ず誰かが見てくれています。警察組織のいいところって、必ず見てくれている人がいるってこと。
今できることを一生懸命やっている人は、決して見逃しません。
- 専務に興味がない?
- 交通やってみない?
- うちで取りたいと思っているんだけど
こんな言葉をかけられたとしたら、それは今できる仕事を精いっぱいやっている証拠。
自分ができる仕事を精いっぱいやっていれば、道は開けます。
もし、専務員から声がかかったのであれば、飛び込んでみるのも一つの方法です。
声をかけられるってことは、あなたの仕事ぶりを見ていてくれている部署です。自分の畑選びに迷っているのであれば、思い切って飛び込んでみましょう。
警察官は自分の畑を開拓せよ!?専門分野を早い段階で持つことの重要性 まとめ
警察官の仕事は、専門分野を開拓してこそ面白みが出てくる仕事でもあります。どうせ警察官になったのなら、思い切り畑を開拓しちゃいましょう!
そのためには、今の自分がどうなっていきたいのかも考えておく必要があります。
- 3年後の自分をイメージしてみる
- 今できることに精いっぱい取り組む
まずはこれを実践していれば、おのずと道は開けます。
若いうちに経験できることはたくさん経験しておきましょう。
がむしゃらにやることで、見えてくるものもあります。そして、一生懸命やっている姿は、必ず誰かが見ています。
安心して、目の前のことに取り組んでみてください。
とはいえ、仕事にメリハリをつけることも大事です。少しでも有意義に警察人生を送るためにも、非番は速攻で帰りましょう。
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