女性警察官ってどんな人が向いているの?
女性警察官って働きやすいの?
警察官を目指す人であれば、これから働こうとしている職場が自分に合っているのか、働きやすいのかって気になるところ。
女性警察官って増えてきてるけど、実際どうなの?
警察官はきつい職業だとわかっているからこそ、どんな職場なのか知っておきたいはず。
酸いも甘いも経験してきたので、丁寧に解説しますね!
女性警察官って特殊な環境にあるからこそ、知っておいてほしいこともたくさん。
まずは、女性警察官が必要な理由や心構えをお伝えします!
女性警察官の心構え
女性警察官に憧れるけど、一体どんな人がなっているのかって気になりますよね。
気が強い人?
護身術とかできないとなれないのかな?
強くてカッコいいイメージのある女性警察官ですが、皆意外と普通です。
だけど、男社会に揉まれながらも、しっかり活躍している人が絶対に持っているものがあります。
それは、【内に秘めた気持ち】。
女性警察官になりたいって思っているのであれば、ある種の覚悟は必要です。
大体この世界で活躍している人は、心構えが違います。
1本筋の通った人がなんと多いことか!
女性警察官を目指す以上、心構えは知っておきたいものです。
警察官になりたい気持ちが一番大事
全国の警察組織が、女性警察官の割合を増やすっていう目標。
おおむね全警察官の10%を目標にしているところが多いです。岐阜県警は24%でちょっと突出してますが。
各都道府県警、それぞれの目標値に近づいてきつつあります。
とはいえ、男性警察官のうちの10%。まだまだ狭き門であるのも事実ですよね。
こんな中で自分が思うような仕事ができるのか、不安な気持ちになっちゃう。
不安になる気持ちはよくわかります。
だからこそ、何よりも大事にしてほしいことがあるんです。
女性警察官に絶対になる!という強い気持ち
はっきり言って、公務員で安定しているからって理由で女性警察官を選ぶ人はいません。
安定よりもやりがいを求めて受験する人が多いと感じますし、実際、「なりたい!」っていう強い気持ちを持っている人がほとんどなんですよね。
・交通事故でけがをした経験がある。
・友達がチカンの被害にあってしまった。
このように、実際に事件や事故を身近に経験して、警察官を目指そうと思った具体的なエピソードを持っている人も周りには結構いました。
でも別に、ただの憧れだっていいんです。
私も最初のきっかけは単なる憧れだもの。
なりたい!という気持ちがあればもうスタートラインには立てています。
そこからさらに、警察官になりたいと思ったきっかけを深堀していくだけ。きっと、自分が警察官になりたいと思ったきっかけはあるはず。
警察官になってどうしたいのか、目的がはっきりしていることが大事なんです。
深堀するのにおススメの方法は、バレットジャーナル。紙とペン1本で自分としっかり向き合ってみましょう。
負けず嫌いであれ
警察組織って、まだまだ体育会系の色が強い。
自分の周りがほとんど男性なんてこともざら。だってそうですよね。組織の90%は男性なんですから。
警察官が扱う事案って、人間の欲望のすぐそばにある事案が多いもの。
- お金が欲しくて盗んじゃった。
- 頭にきたから殴っちゃった。
- かわいい子がいたから触っちゃった。
こんな単純なものばかりではないけど、ベースにあるのは人間の欲望ですよね。
警察組織は、人間臭い職場
警察の組織って、人間臭い職場でもあると思うんですよ。欲望のすぐそばで仕事していると、胸に何かアツいものを持っている人がほしくなる。
【誰にも負けない、たくさん仕事するんだ!】っていう気持ちが見える人は、すごく重宝されます。
だから、気合の入った人が卒配でやってきたりすると、どうしても応援したくなるんですよ。
カンタンにあきらめていたら、犯人を取り逃がすことだってある。
警察官は日夜悪い奴と戦っています。負けるわけにはいきませんよね。
弱い警察官だと困っちゃいますから。
確かに暑苦しいくらいにアツい人がいたりするのが警察組織なんですよ。
とはいえ、中には「警察官になりたいけど、そこまでの情熱ないんだけど…。」っていう方も多いのではないでしょうか。
もしかして、負けず嫌いじゃないと警察官は向いてないかな、と思っていませんか?
大丈夫です。
この負けず嫌いは、警察学校から徐々に仕上がっていくものなんです。クールそうに見えて実は内にアツいものを秘めている人、結構いるんですよ。
焦らずに、内に秘めた負けず嫌いをそっと育てていきましょう。
置かれた場所で最大限に咲き誇る
女性警察官が増えてきているとはいえ、まだまだ希望の職種にすんなりいけるとも限りません。
- 少年事件を扱ってみたい
- 強行犯係がやりたい
- 白バイに乗りたい
希望を持って警察官になったとしても、専門職に就くには試験もある。
必ずしも希望の部署に配属されるわけではありません。
配置されたポストでは絶対に腐らない
これ、絶対です。
気に入らない部署に配属になったからといって、不満は口にしてはいけません。
え?なんで?不満くらい口にしてもいいじゃない!
こう思ってしまいがちですが、先ほど言ったように、警察官はアツい人を求めます。
ましてや、仕事柄、命を懸ける場面もあります。
それなのに、自分の希望じゃないからって文句言っている人と仕事したいと思いますか?
思いませんよね。
だからこそ、配属された場所でしっかり結果を出していくことが大事なんです。
- 刑事がやりたいのにずっと交番勤務
- 留置場勤務じゃなくて生安がやりたいのに!
- なんで私が機動隊に…
こんなことは、正直結構あります。
でも、こんな不満を口に出した時点で希望の道は遠ざかるばかり。
目の前の仕事をしっかりできない人に、希望の仕事なんかさせられません。
自分が配置された場所でどう動くかは自分次第。
どうせやるなら、最大限に咲き誇ってしまいましょう!
希望していないところに配置されたとしても、結果を出す人は、どこでも一生懸命取り組むものなんです。
「置かれた場所で咲きなさい」って本もありますが、まさにこの通り。腐らずに自分のやるべきことをやっていきましょう。
女性警察官は働きやすいのか
これから女性警察官を目指す人にとって、ここは気になるところですよね。
結論から言うと、キャリアアップを目指している人にとって、警察官ほど平等に機会が与えられている職場はありません。
昇任は、試験がすべて。
警察学校の訓練は男性と一緒
女性だからといって、優遇されることはありません。
…と言ったらちょっと言い過ぎかも。
男性社会なので、優しさを感じる場面は多少はあります。多少。
でも、そこに甘えるのは筋違い。
そもそも、警察学校での訓練はほぼ男性と一緒のメニューです。
必死に食らいついていくしかありません。
食事のメニューも、勉強のメニューも、体力づくりのメニューも皆同じ。
そこを乗り越えていかないとなかなか厳しい世界ですからね。
働きやすさ
公務員ですから、当然、福利厚生はしっかりしています。
産休・育休はもちろんのこと、最近は時短勤務もしっかり取れるようになってきています。
仕事と家庭の両立はしやすい。
復帰した後も、働きやすい環境を作ってくれている。
だけど、ここは、それぞれの家庭の状況がとても大きく左右します。
ましてや、結婚相手はほぼ同業のことが多いから。
これはあくまで個人の意見ですが、結婚などライフスタイルの変化した後については、まだまだ問題はあると思っています。
これは警察官ってだけでなく、社会全体が改善していかないといけない部分でもあります。
激務なのは事実
犯罪を追っている職業なので、当然、不規則な勤務という覚悟はいります。
交番勤務の24時間が眠れないことも、普通にあります。
化粧を直しているヒマもないほど忙しいことも。
体力回復・肌荒れを回復するには、睡眠しかありません。きちんと良質な睡眠を取っていきましょう。
モチベーションが上がらないときは、よく、ドラマを見ていました。
警察官、特に刑事を目指したいと思っている人はこちらの記事も参考にしてみてください!
→ 警察官なら見ておきたい!刑事ドラマ・ミステリーおすすめ7選
荒れた現場でも自分にできることを
けんかなどの荒れた場面であっても、自分にできることを精いっぱい探していきましょう。
できないから…といって遠くから見ているわけにいきませんよね。
警察官である以上、怖いからという理由で後ろに下がるわけにもいきません。
その現場では何ができるのか。自分ができる仕事を探してやるしかありません。
キャリアアップはできるのか
最初に言ったように、警察官は昇任試験でのキャリアアップが可能です。
仕事をきちんとこなして、しっかり試験対策をすれば順調に昇任していくことができます。
ただ、ライフスタイルの変化に対しては、先ほども話した通り、まだまだ課題もあります。
幹部がなかなか増えていないっていうのもありますね。
それは、これからの皆さん次第でいくらでも変えることはできますし、その環境は整いつつあります。
ちょっとしたスキマ時間を活用して読書をしておくことも、かなりおすすめです。こちらの記事もぜひご覧ください。
女性だからこそできる仕事
男女平等が叫ばれているこの現代において、女性特有の仕事なんて…って思ってしまいますよね。
でも、警察官に関していえば、性別の違いってすごく重要なんです。
女性警察官が必要な理由
女性ならではの柔らかい物腰で、とか時代錯誤も甚だしいと思ってしまいそうなもの。
でも、事件の当事者からするとありがたいと言われることがすごく多い。
例えば、ストーカー被害にあって、相談に来た人がいたとします。
そこに、体格のいい警察官が怖そうな顔で「被害の状況を教えてください」なんて言ってきたらどうでしょう。
怖いですよね。委縮しちゃうんですよ。
でも、同性で体格もそれほど変わらない女性警察官から「話を聞かせてくれますか?」って優しく言われたら、なんとなく安心して話ができるような気がしますよね。
事件にあった人が安心して話せる環境を作ること。
これが大事なんです。
ただ、最近は事件の被害にあった人だけではなく、事件を起こしてしまう人も多くなっているんです。
被害者も被疑者も女性の事件が増えている。
これに対応していくために、絶対に女性警察官が必要なんです。
女性警察官が活躍している仕事
まずは、必ず女性警察官が対応しなければならない仕事と、女性警察官の対応が好ましい仕事を挙げてみました。
・留置施設の担当
・被疑者の護送
・被疑者の身体検査
・泥酔、酩酊者 等
女性被疑者(犯人)の場合、留置施設に入ります。
日々の生活を管理しなければならないので、その対応には必ず女性警察官が対応します。
当然、トイレとかお風呂とかもあるので、異性の警察官がいたら落ち着かないですよね。
直接身体に触らなければならない場面は、必ず女性警察官が対応します。
女性被疑者が増えれば、それだけ女性警察官が必要になってくる場面が多くなります。
・性犯罪
・DVや児童虐待
・ストーカー被害 等
配偶者からのDVや、異性から暴力を受けた場合など、男性自体が怖くなってしまいますよね。
こういった場合には、やはり、安心感を与えるために女性が対応する場合が多いです。
女性の力を発揮しやすい仕事
- 刑事部門 … 強行犯、薬物犯
- 生活安全部門 … 少年事件、児童虐待
- 留置管理部門
これらの部門は、女性の力が発揮しやすく、活躍している方もかなり多くいます。
今は、このあたりの係が主流となっていますが、これからもっと様々なポストに拡大していくはずです。
警察官一人一人の素質が大事
男性社会だからといって、力を発揮できないわけではありません。女性にしかできないことだってたくさんあります。
でもそれは、性別だけに限らないんですよね。
というよりも、警察官の仕事って、あなただからこそできる仕事は必ずあります。
やり方次第でいくらでも可能性が広がる仕事だと思っています。
なぜなら、それぞれ個人の能力がとても大事になってくる仕事だから。
男性警察官でも、女性被害者に寄り添った対応ができる人はいますし、実際に身近にいたんです。
自分は女性だからと思って慢心していたら、私よりも女性被害者から頼られていたんです。
相当悔しい思いをしたものです。
男性・女性関係なく、警察官にとって大事なのは、相手に寄り添う心。
警察官一人一人の素質が何よりも大事になってくるんです。
女性警察官になりたい!あなたにしかできない仕事はきっとあるはず まとめ
女性警察官になりたいと思っている時点で、厳しい道を歩もうとしています。
厳しいけれど、なかなか簡単には経験できないことが経験できる仕事でもあります。
なりたいと思っているのであれば、絶対になった方がいい!
そのために、自分が経験したことを少しずつ発信していきます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
各都道府県警の採用状況について、もう少し詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。
→ 公務員志望者必見!女性活躍推進法「見える化」サイト(男女共同参画局)
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